中学受験と習い事は両立できるのか?

Hくんのお母様(2025年度/芝中学校 進学)

習い事をいつまで続けるか。

中学受験を目指すご家庭で
一度は話題にのぼるテーマではないでしょうか。

息子は小6の12月まで野球を続けました。
非常に個性の強い子であるため参考にしていただけることは
あまりないかもしれませんが、
どなたかのお役に立てればと思い息子の受験について綴ります。


息子の塾履歴は以下のとおりです。

4年生:Wisard(通常算数のみ、講習は国算)

5年生:Wisard(国算)+SAPIX

6年生:Wisard(国算)+進学くらぶ(四谷大塚通信)
    +個別塾(9月~理科過去問対策)
    +志望校対策(9月~理社のみzoom授業、冬期・正月特訓4科目)


野球命の息子が中学受験をするなど思ってもみなかった私は、
息子が方向転換する度にあわてふためき先生方にご相談をしました。
にもかかわらず、我が道をひたすらに突っ走る猪突猛進な息子……。
いただいたご助言に従ったのはSAPIXの入塾だけではないでしょうか。
息子がご助言に反する茨の道をずんずんと進んでいくにもかかわらず、
その道を通行可能にするために先生方はたくさんご尽力くださいました。

特に6年生の前期は、SAPIXを辞めたうえ、

「雨が降って野球がなかったらWisardに行く」

というとてつもなく失礼な通塾形態を希望したにもかかわらず、
快くお引き受けくださり感謝の念に堪えません。


現在はネット検索やSNSで様々な情報を手に入れることができます。
しかし、得た情報が我が子に合っているかを見極めることは容易ではありません。
Wisardの先生方は、子どもを本当によく見てくださいます。

我が家は姉と弟の二人がお世話になりましたが、
取り組む教材はもちろん子どもへの対応も親へのアドバイスも
まったく異なるものでした。
タイプの違うふたりがほぼWisardのみの通塾で熱望校への切符を手にできたのは、
先生方が一人ひとりに合った作戦を練ってくださったおかげに他なりません。

『彼から野球を取り上げたって、
野球していた時間すべてを勉強に費やすわけがありません』

今となっては、おっしゃるとおり!!!の畠中先生のお言葉をここに記しておきます。
息子の最大の強み『野球がニンジンになる』ということを
よくわかってくださっていたからこそのお言葉だと思います。

中学受験と習い事は両立できるのか?

――できます、Wisardと志望校への想いがあれば。


次に、我が家がやってよかったことをご紹介します。

◎家庭学習について

進学くらぶは自由に学習計画を立てられるだけでなく、
日曜日に行われる組分けテストや合不合判定テストを
翌月曜日に振替受験できる点でも有難かったです。
息子は、志望校が会場となっている場合のみ日曜日に受験し、
それ以外は日曜日に野球、月曜日に振替テストを受けました。

国語と算数についてはタスクを一緒に確認し
「週末に終わっていなかったら野球にはいけない」とだけ告げ、
計画は息子に任せました。
終わっていない場合は問答無用で野球に行かせなかったため、
息子の目の色も変わり、必死に課題をこなしていました。

理科と社会は予習ナビを倍速で見てテキストを進め、
演習問題集は私と一問一答方式で行っていました。
予習ナビの板書はノートに書き写さず、視聴端末と別の端末で画像を残しました。
(予習ナビはスクリーンショットがとれません)
この方法でかなりの時間短縮が可能になったと思います。

社会の漢字は別途書き取りをさせ、書けない漢字は漢字練習ノートに書きだし、
家でのすきま時間に3回ずつ練習をしました。
演習問題集・テスト・過去問で間違えた問題は単語帳を作成し、
野球の昼休憩、移動時間、順番待ちなどの外でのちょっとした時間に
繰り返し取り組みました。
すきま時間を有効に使うことで知識が定着し、理社は得点源になりました。


◎長所を生かす

子どもの長所より短所が目につくのは親アルアルかもしれません。
私は子どもの短所を改善しようと躍起になった時期がありました。
しかし、ただでさえストレスの多い受験生生活。
短所を改めようとするのは負荷が大きすぎると気づいたので目をつぶることにしました。

息子は『長時間椅子に座れない』という受験生としては致命的な短所がありましたが、
『椅子に座っていなくても集中して勉強できる』という長所もありました。
そのため、ソファや床に寝転がっている状態でも
タスクをこなしていればOKということにしました。

また、朝に弱く毎朝起こすことが本当に苦痛だったのですが、
『睡眠時間を9時間以上確保している日はパフォーマンスが高い』
ということがわかってからは、朝学習を諦めることにしました。

目にあまることは他にもたくさんありましたが、
“受験生はこうあるべき”という理想像を親が手放すことで、
バトルが激減し親子ともに穏やかな気持ちで過ごすことができました。


◎苦手なことは親子一緒に取り組む

息子が一番苦手だったことは“間違えなおし“です。
特に、自信のあった算数の問題を間違えたときには
『おかしい!答えが間違っている!』と解答集を破いたり、鉛筆や赤ペンを折ったり、
ここには書けないようなこともたくさんしでかして大変な騒ぎでした。
そんな状態の中、自力で間違い直しをすることはハードルが高すぎたので、
私が解説を読み上げたり
暗号のような息子のメモを解読し間違えた原因を究明したりしました。
過去問ノートに誤答の原因を記入するときも、
怒りのあまりとても自力でできる状態ではなかったので、
私が代筆することが多くありました。
親子一緒に取り組むことで、一番優先すべきターゲットを明確にし、
それ以外の負荷を軽減することができたのでなんとか乗り切れたように思います。


最後に、この場をかりて息子へ。

君が挙げた成果は君のものです。

しかし、それは君ひとりの力では成し遂げられなかったものです。

まわりの人への感謝の気持ちを表現することを忘れずに、
そしていつか、先生方のように人のために自分の力を使える大人になりましょう。

芝の入試会場からでてきたあの満面の笑顔は、一生の宝ものになりました。
ありがとう。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

近年ご自宅で受験勉強をする環境を整えやすくなってきているとはいえ、
ご家庭でお子様のお勉強を全面的に管理するのは負担が大きく、
なかなか踏み切れないということも少なくありません。

そんな中で、ご姉弟の中学受験をプロデュースなさって
お二人とも熱望校の合格に導いたお母様の手腕はお見事!

お姉さんのときには、お子様と腕を組んで歩いているようなリード、
それが弟さんになると、
腕を組んで歩いていたかと思えば突然取っ組み合いが始まる、
という印象でした。

あの時期にまさか手を離すなんて……と思いましたが、
それもうまく収まってお子様がいい方向を向いたときには、
さすが!! と心の中で拍手喝采しておりました。

そんな見事な二人三脚で射止めた念願の芝中学校での野球を通じて、
お子様がこれからもたくましく成長なさっていくことを
我々も楽しみにしております。

畠中

2025年