息子へ

Sくんのお父様(2025年度/立教新座中学校 進学)

「算数の試験は面白かったよ」

2月4日、最後の受験と決めて挑んだ第一志望校の試験の後、
吹っ切れた表情で軽やかに語った「敗戦の弁」。
得意の算数で十分にやりきったという満足感なのか、
たんなる強がりなのかは分からないが、その言葉を聞いた時、
残念な思いよりも君をとても頼もしく感じ、何だかほっとした。


受験本番の2月に入り、
「行きたい」と言い続けてきた2つの学校のみを受験して4連敗。

途中、ゴーイングマイウェイな君もさすがに「なんで……」と
思わず漏らしていたね。

それでも勉強を続け、阿部先生や畠中先生にもらった手紙を読んで、
君なりにやりきった。

結果は少し残念だったかもしれないけれど、本当に立派だった。

何かが少しだけ、足りなかったんだ。


進学する学校は、前から君にあっているのではないかと
思っていたところのひとつ。

よい仲間をたくさんつくり、刺激を得てほしい。

机の上から顔を上げる時間もつくって、見聞を広めてほしい。

そうしているうちに、足りなかった何かが、進むべき道が見つかると思う。

先は長い、まだ何も始まっていない。

前を向いて歩こう。


阿部先生や畠中先生、指導にあたっていただいた先生にも感謝しなければいけない。

ずっと、君をできる子、やれる子と励まし続け、君が受験したいと思う学校を
受けてもいいと思える状態にまで引き上げて頂いたのだから。

数字と文字を書きなぐった×だらけのプリント、
重いリュックを背負ってひとり歩きつづけた駅からの坂道、
算数を競い合った友だち。。。
Wisardでの一つ一つの思い出や経験は、知らず知らず君の糧になり、
合格と同等以上の価値を持つはずだ。

しっかりお礼を言おう。


長くて短い、そして、想像した以上に濃密な1年を過ごさせて頂きました。

本当にありがとうございました。



追記:
親としての後悔、受験戦略上のミスは当然ある。
素人の感想にすぎないが、以下列挙する。

①得意科目を増やせなかった
算数で自塾テストの偏差値60〜65を取り、国理社は45〜55で、
トータル56〜58。
算数はそこそこできるが、突き抜けてはいない。
その他はいくらやっても身に付かず、できる問題が出るかどうかの勝負。
本格的な受験勉強が始まった5年生の時から、この状況を変えられなかった。
算数ともうひとつ、安定して平均以上を取れる科目が必要だった。

②偏差値は指標になる
自塾のテストではそこそこだった偏差値だが、
他塾のテストは算数も含めてその数値を下回るケースがほとんどだった。
メンタルか勉強の仕方かに問題があったのかもしれない。

③見通しの甘さ
2月に受験したのは、それぞれ2回の試験を行う2校のみ。
1校は子どもが望み続けていたが、まず無理だろうと思っていた「大願」校、
もう1校はまぁ狙えるという実質的第1志望校だった。
過去問は、大願校については1月に入って合格最低点を超え始めて上り調子、
第1志望校については11月以降まず最低点を下回らないという状況。
偏差値的には相応以上なのに、いけるのでは、と思い突き進んでしまった。

スケジューリングは子どもの希望を叶えたものだったが、
1日・2日と連敗し、3日も手応えが悪いと言って帰ってきてから
4日目の朝までは、本人もさすがにつらそうだった。
もう少し厳しく冷静に日程を組むか、
◯を取れる学校を午後に組み込むかすべきだった。

④1月の過ごし方
上記とも関連するが、これがうまくできなかったという思いが強い。
冬期講習が終わり、塾の通常授業が始まるまで少し間が空いた上、
埼玉入試が始まり、するべき勉強が曖昧になって、
勉強のペース(時間・量)も乱れた。
なんか勉強量少ないなぁ、やるべきことできているのかなぁと
フワフワした感じのまま2月を迎えてしまった。

加えて1月校の試験結果も、
頼みの綱である算数で思いのほか点数が伸びていなかったり、
受かるだろうと思った学校(試験)を落としたりと、
あれ??と思うことが続いた。
こちらの期待過剰かもしれないが。。。
変だなと思いつつ、最後まで立て直してあげられなかった。


以上です。
なんらかの参考になれば幸いです。
皆様のご健闘をお祈りいたします。

Wisardよりメッセージ

進学おめでとうございます。

お父様の述べられた省察は、どれも考えさせられるものでした。

過去問の点数や試験の結果を鵜呑みにしない、
1月校の結果で油断しない、
2月校の組み合わせは慎重に、
彼ほどの力を持っていても、足をすくわれることがある中学受験は
本当に怖いものだと感じます。

とはいえ、お子様が中学受験で培った力は、間違いなく素晴らしいものです。

レールに乗って走り続ける中学受験とは異なり、
立教新座中学校という開放的な学校での生活には、様々な選択肢があります。
力のかけどころを自分で選べるという環境の中で、
お子様が何を選び、どのようにその能力を伸ばしていかれるのか、
今後も期待しながら見守ってあげてください。

畠中

2025年